塗装とルアー。
- 2021/04/11
- 12:46
悩み続けている問題があります。
ルアーを作るにあたっての塗装、塗料の問題です。
ずばりいうと塗料自体の重量です。
自分の経験からいうとルアーに乗る塗料の総重量は少ないほど良い。
運動性能に関していうとルアーの中心部から一番外側の外界、水と接触する部分を重たくするほど運動を邪魔してしまいます。
重たくする、といっても一点に重りを貼ったりする場合、浮き姿勢やアクションの質を変えるためなので意味が違います。
全体的な外皮の重量が上がってしまう、という点です。
経験でいうと試作品は本番に比べよく釣れます。良い思いをした実績を重ねているとはいえ、これだけ作り続けていれば実感はかなりしてきました。
試作品は生地の表面にクリアーを吹き付けただけで投げているからです。
ある意味、1番理想的なルアーと塗料の関係です。
素人がいきなりルアーを削って缶スプレーで塗装し、垂れちゃったからコレでいいや、が意外とよく釣れたりするのも良い例です(ルアーの製作精度にもよりますが)。
ただ、壊れやすくなります。すぐに削れて生地が露出してしまったり。
そうであっても使われる環境は水の中なので、外界と混じり合う、という意味では吸って重量変化が起きてしまったとしても水なじみはよくなります。
ラパラの水吸ってからがよく釣れる理論はこれがよい例です。
もちろん、使う素材や吸ってしまう量によっては、わるい方へいってしまう場合もあります。
例えばポッパーだと水を叩く口の面が水を吸うことにより喫水が下がり、音がでなくなってしまう、などです。
塗料の話に戻ります。
ジャンクフードやS.O.Bなどでフェイクウロコ塗装というのを開発しました。
生地に彫り込みをすれば同じ効能があるのですが、中々困難なため塗装のやり方によって再現をしています。
これは表面に凹凸を設けることによって水絡みからの適度な剥離を促しています。
ルアーアクションの細かい部分ですがキレが出る、ってやつです。
塗料重量としては上がる方になりますが、それでもなるべく薄く仕上げるようにしています。
また、特例ですがラメやアルミ箔を用いたものは明らかにバイトさせるための視覚要素に効果があるため使用することもあります。(ただ重たくなる実感はあります)。
いずれにしてもそこの一点張りを主張してもルアーに華がないですし、なにより買っていただけないので(笑)カッコいいルアーにするための装飾は大事なわけではあります。
ラッカー塗装をしているのは後から気付いた点でこういう理由もある、ということです。
塗料同士の食い付きがよく吹き付けの回数を重ねても一層に近づけるからです。
それでもラッカーを重ねる量が増えると塗料重量が上がるのは同じ事なので重ねる回数はなるべく必要最低限を目指しています。
ゆえに表面のムラを消して商品価値を上げるより重量計算を優先しているのでCRAWLERは塗装がキレイではないと思います、努力はしていますが(笑)
また、製作時期や環境、素材自体の相性など、生地とラッカーの食い付きはムラがあるため、CRAWLERの途中から膜を作る性能を持ったウレタンを下地には使用するようになりました。
では最後にウレタンとラッカー、塗料の性質が異なるものを重ね合わせていることへの考え方を。
塗料業界では一般的にはよくない例とされていますが、製作作業効率を考え、ハンドメイドルアー業界ではこの組み合わせを行なっている先輩方は多数いらっしゃいます。
ただ、やはり異なる塗料同士なので割れる、剥がれる、などに対して味がある、や下地までは剥がれない、など特徴や製作意図を表現されてきました。
対して自分が行なっているのが、その組み合わせ方を改良しています。
ヘビーユーザーさんの近年ねCRAWLERのやれ具合を見ているとかなり理想に近づけています。
今のところの最善です。
どんな方法を用いているかは秘密です。
ルアーを作るにあたっての塗装、塗料の問題です。
ずばりいうと塗料自体の重量です。
自分の経験からいうとルアーに乗る塗料の総重量は少ないほど良い。
運動性能に関していうとルアーの中心部から一番外側の外界、水と接触する部分を重たくするほど運動を邪魔してしまいます。
重たくする、といっても一点に重りを貼ったりする場合、浮き姿勢やアクションの質を変えるためなので意味が違います。
全体的な外皮の重量が上がってしまう、という点です。
経験でいうと試作品は本番に比べよく釣れます。良い思いをした実績を重ねているとはいえ、これだけ作り続けていれば実感はかなりしてきました。
試作品は生地の表面にクリアーを吹き付けただけで投げているからです。
ある意味、1番理想的なルアーと塗料の関係です。
素人がいきなりルアーを削って缶スプレーで塗装し、垂れちゃったからコレでいいや、が意外とよく釣れたりするのも良い例です(ルアーの製作精度にもよりますが)。
ただ、壊れやすくなります。すぐに削れて生地が露出してしまったり。
そうであっても使われる環境は水の中なので、外界と混じり合う、という意味では吸って重量変化が起きてしまったとしても水なじみはよくなります。
ラパラの水吸ってからがよく釣れる理論はこれがよい例です。
もちろん、使う素材や吸ってしまう量によっては、わるい方へいってしまう場合もあります。
例えばポッパーだと水を叩く口の面が水を吸うことにより喫水が下がり、音がでなくなってしまう、などです。
塗料の話に戻ります。
ジャンクフードやS.O.Bなどでフェイクウロコ塗装というのを開発しました。
生地に彫り込みをすれば同じ効能があるのですが、中々困難なため塗装のやり方によって再現をしています。
これは表面に凹凸を設けることによって水絡みからの適度な剥離を促しています。
ルアーアクションの細かい部分ですがキレが出る、ってやつです。
塗料重量としては上がる方になりますが、それでもなるべく薄く仕上げるようにしています。
また、特例ですがラメやアルミ箔を用いたものは明らかにバイトさせるための視覚要素に効果があるため使用することもあります。(ただ重たくなる実感はあります)。
いずれにしてもそこの一点張りを主張してもルアーに華がないですし、なにより買っていただけないので(笑)カッコいいルアーにするための装飾は大事なわけではあります。
ラッカー塗装をしているのは後から気付いた点でこういう理由もある、ということです。
塗料同士の食い付きがよく吹き付けの回数を重ねても一層に近づけるからです。
それでもラッカーを重ねる量が増えると塗料重量が上がるのは同じ事なので重ねる回数はなるべく必要最低限を目指しています。
ゆえに表面のムラを消して商品価値を上げるより重量計算を優先しているのでCRAWLERは塗装がキレイではないと思います、努力はしていますが(笑)
また、製作時期や環境、素材自体の相性など、生地とラッカーの食い付きはムラがあるため、CRAWLERの途中から膜を作る性能を持ったウレタンを下地には使用するようになりました。
では最後にウレタンとラッカー、塗料の性質が異なるものを重ね合わせていることへの考え方を。
塗料業界では一般的にはよくない例とされていますが、製作作業効率を考え、ハンドメイドルアー業界ではこの組み合わせを行なっている先輩方は多数いらっしゃいます。
ただ、やはり異なる塗料同士なので割れる、剥がれる、などに対して味がある、や下地までは剥がれない、など特徴や製作意図を表現されてきました。
対して自分が行なっているのが、その組み合わせ方を改良しています。
ヘビーユーザーさんの近年ねCRAWLERのやれ具合を見ているとかなり理想に近づけています。
今のところの最善です。
どんな方法を用いているかは秘密です。
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